まず、DiGiBOTが力を発揮するのが病院での説明業務です。
患者様一人に対して医療従事者が接する時間は構造的に減る傾向にあるのに対し、説明業務はより丁寧に行う必要に迫られています。これらの問題点を解決できるのが、エモーショナルな表情や仕草で温もりが感じられる「DiGiBOT」なのです。
DiGiBOTは、主に病院施設における受付や問診、また検査前や手術前の説明など、医療現場においてルーティン化された案内を代行するシステムです。この「DiGiBOT」は、他社が製造したコミュニケーションロボットに搭載され、既に多くの医療施設に導入されています。
また、DiGiBOTは業務の効率化に加え、対人オペレーションが削減されることで、患者様及び医療従事者の細菌やウイルスなどの病原体への感染リスクを抑えられる点もご評価いただいています。
『DiGiBOT』は国内発売されている主要なロボットに搭載可能な唯一無二のシステムです。「DiGiBOT」システムの開発背景には、メンバーの臨床心理学の知見や医療業界に長く携わった経験が反映されています。そのため、医療従事者や患者様(特に高齢者)に受け入れられ、多くの病院、クリニックに導入いただいています。
また、「DiGiBOT」には、他システムとの連携機能を持ち、ネットワークを介して接続できます。これにより電子カルテなど他システムとのデータ連携を実現します。
白内障手術を行う場合、そもそも白内障とはどんな傷病なのか、手術はどんな手法があるのか、手術前・中・後の注意点、意思確認及び承諾事項への同意、挿入する眼内レンズの説明、費用の説明、検査の説明、手術後に再度注意点の説明、等々…様々な説明業務が発生します。全て人が行うと、合計90分を超える業務量です。
そこで「DiGiBOT」を導入することで約1/3の30分に短縮することができました。(既に導入済みの眼科医院によるデータであり、数値は状況によって異なります)。
この様に、くりかえしロボット業務を「DiGiBOT」が請け負うことで、医療従事者が説明業務に費やす時間を削減することができるのです。
少子高齢化の課題は一部の人の問題ではなく、社会全体で取り組んでいかないといけない課題です。少子高齢化など社会における重大な課題にICT技術を使い、解決に向けて貢献するという目標を持って当社を創業しました。矢方株式会社はソフトウェアを含め、オリジナルの「もの創り」にこだわるメーカーとして発展を目指しています。
代表取締役社長 矢方 幸子